2013年5月22日水曜日

お知らせ: 七夕オルゴールコンサート

お知らせ

 昨年末、開催させていただいたオルゴールコンサート、お約束どおり、七夕オルゴールコンサートを開催させていただきます。

日時は、76日(土曜日)午後5時から山下消化器外科クリニックの待合室にて。

 参加後希望の方は、山下消化器外科クリニック 089-911-2311にご一報ください。




2013年5月19日日曜日

頭痛の治療の勉強会

昨夜は勉強会




「頭痛専門医が語る頭痛の漢方治療」と題して、脳外科医で頭痛専門医の來村昌紀先生の講演を拝聴しました。

來村先生は和歌山県のご出身。かつて私も住んでいた町ですが、「・・・できない。」というのを「・・・できやん。」とおっしゃる口調、とても懐かしく思いました。

さて、日本人は約4割の人は「頭痛持ち」といわれ、頭痛は極めて多い疾患です。したがって専門外の領域ですが、クリニックの医師としては当然知っておかなければいけません。

頭痛の中には脳腫瘍、脳卒中など生命にかかわる重篤な疾患であることもありますが、ほとんどは緊張性頭痛や片頭痛など、生命にはかかわりはないけれども、極めて生活の質(QOL)のレベルを落とす、厄介な疾患です。

「・・・の漢方治療」と題してはおりますが、來村先生は西洋医学的観点も含めて頭痛の原因と治療法を説明され、さらに西洋医学で十分に対処できないところを、漢方の治療にて改善させうることを、実際の症例を通してわかりやすくお話されました。

特に印象的だったのは、頭痛、気分不良で学校にほとんど通学できなかった中学生に対して西洋薬と漢方薬の併用にて治癒させた症例など、
大いに勉強になりました。

 そういえばその昔、同級生にもいたなあ。
毎朝気分が悪い、頭が痛いなどと言って、遅刻や、欠席の常習だった子が。
みんな「あいつはサボりだ!」
 と言っていたけど、実は本人は学校に行きたかったのかなぁ。
來村先生のような漢方併用の治療が出来ていればよかったんだろうなぁ。

2013年5月13日月曜日

vsツバメ(その後)

 ゴールデンウイークも開けてすっかり、陽射しも強くなってきています。しかし今年は未だに朝は冷えますね!
 床につくときは暑くて布団を蹴とばしていても、朝は冷えて、鼻やのどを痛める方が多いです。
 気を付けてくださいね。


 さて、玄関軒下を必死に狙っていたツバメさんたちですが、段ボールで壁を覆っても、風が強かったり、雨が降ったりすると段ボールが落ちてしまい、そのすきを狙って巣作りをしていました。

 こうなればプロの意見を聞くしかない。そこでクリニックを建築していただいたハウスメーカーの方に相談しました。

 ネットを張ってツバメが軒下に入れないようにするという提案。

さっそくネットを張っていただいてからは、ツバメさんたちもあきらめたようです。



その後しばらく隣の調剤薬局の軒下で巣作りを始めていたようですが、ツバメさんたちの好みじゃなかったのか、すぐにあきらめたようです。

 さて、ツバメさんたちは今はどこで何をしているのか?

せっかく来てもらったのに、可哀想なことをして・・

そんな声がスタッフにもありましたが・・

ここはクリニック、体調の良くない患者さんも来られる場所。清潔が第一です。

ツバメさんたち!どこかで元気にいてくれよ!!

2013年5月11日土曜日

当院の内視鏡

消化器外科を標榜する、当院の医療機器についてご紹介していきましょう。

今回は胃癌、大腸癌の早期発見に大きく貢献する内視鏡について。

 
当院の内視鏡は2本。上部消化管内視鏡(経鼻内視鏡)と大腸内視鏡です。
 
 
 

上部消化管内視鏡(胃カメラ)は従来口から(経口内視鏡)挿入されていました。しかし10年ほど前から鼻から挿入する方法(経鼻内視鏡)が少しずつ普及し始めました。 

口から(経口)の胃カメラを経験された方はお判りでしょうが、ノドを通る時に、ゲッと吐きそうになり、これが嫌で胃カメラを躊躇される方も多いでしょう。
 
経鼻内視鏡は、鼻から挿入されて、ノドへの刺激が少なく、吐き気を感じることがほとんどありません。また検査中も話をすることも出来ます。

検査中はついつい緊張して固まってしまう方も多いのですが、そのような時は、内視鏡画像を一緒に見ていただいています。検査中に一緒に観察していただいていると、自分の胃に興味が行って、ほとんどの方は苦痛を感じなくなっているようです。 
 
鼻から通るようにするために、当然のことながら内視鏡は細くなければ通りません。
 
 
 
上が経口用の上部消化管内視鏡、下が経鼻用の上部消化管内視鏡
 
 
 
 
細くなった分、刺激が少なく、楽なのですが、観察された画質が落ちることが難点でした。画質が落ちる結果、より微細な病変を見逃してしまうことが懸念されました。
 
しかし内視鏡メーカーの努力により、今では経口内視鏡とさほど遜色のないより精細な画像が得られています。

また当院ではこのような見逃しを可能な限り少なくするために、通常観察に加えて、色素と食酢を混ぜたものを胃全体に散布して、より精細に観察するように努めています。
 
 

当院の内視鏡鏡で特筆されるのはFICE機能。これは特定波長の光で画像を再構成することで、より小さな病変を見つけやすくなり、また病変の性状(良性なのか悪性なのかの判断など)が判りやすくなります。また大腸内視鏡では拡大機能があり、これによりさらに病変の性状が判りやすくなります。
 


食道と胃の境界部の内視鏡画像
 
 一般の内視鏡画像
 
FICE画像
 
食道と胃の接合部の画像、上の画像が、一般の内視鏡画像、下の画像がFICE画像
一般画像に比べて,FICE画像では、縦に走る血管や、中心にある胃粘膜と周囲の食道粘膜
の境界がより明確になっています。
 
 
 
 
このように様々な装置の機能、操作の工夫を行い、病変の早期発見、正確な診断に努めています。

2013年5月3日金曜日

癌のお話

少しは、医師らしく病気の話もしてみましょう・・・
 
現代人の死亡原因の第一位は癌であることは皆さんご承知のことでしょう。
では癌の中でもどこの癌で亡くなる方が多いのか?
男女ごとに時代の変化を示したものが下の図です。





男性では胃癌で亡くなる方が一番多かったのですが、肺癌、大腸癌が次第に増えて、今では肺癌でなくなる方が一番多いことがわかります。

女性でも胃癌で亡くなる方が一番多かったのですが、肺癌、大腸癌、乳癌が増えて、これらがほぼ並んでいます。

でも最近では多くの癌患者さんが治っていて、死亡原因とはらなかった癌患者さんもおられます。

では、どこの癌になることが多いのでしょうか?それを示したのが次の図です。




男性では胃癌が多く、大腸癌、肺癌はほぼ並んでいます。また女性では、乳癌、大腸癌、子宮癌、胃癌の順となっています。

罹患する癌の順位と、死亡する癌の順位とはちがっていますね。
つまり、胃癌、大腸癌、乳癌、子宮癌は、治っている人も多いことがわかります。

早期に発見して、早期に治療すれば、治癒できる可能性が高くなります。
当クリニックで、消化器内視鏡検査、乳癌検診に力を入れており、また積極的に精査をお勧めする理由は、この点にあります。


 どうか多くの方に検診、検査を積極的に受けていただくことを希望します。

(グラフは「独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター」のホームページから引用させていただきました。)